京都市下京区
龍谷ミュージアム
秋季特別展「眷属(けんぞく)」
2024.9.21(土)~2024.11.24(日)
“三面十臂で蛇頭人身の天川弁財天曼荼羅の珍しいお像が見られる”と何人もの方の投稿で見かけて、
来年は巳年でもあるし、会期中に是非、と行ってきた。
ベゼクリク石窟大回廊復元展示も見たかったし。
③厨子入 天川弁財天曼荼羅
江戸時代 大阪・正圓寺(大阪市教育委員会保管)
写真は正圓寺のホームページから。
奈良・長谷寺能満院の室町時代の天川弁財天曼荼羅が近くに展示されていたけれど、
こういった平面の表現でなく三次元のお像として作られた例はきわめて珍しい、とのこと。
カラフルで比較的新しい小さなお像。 脇侍も蛇頭人身だったりおもしろかった。
延暦寺の巳神立像の展示もあったけれど、頭頂に蛇、左手をかざして遠くをみる姿がかっこいいお像だった。
④フライヤーの右側におられる阿耨達(あのくた)童子坐像。
国宝。龍に乗ったお姿、お顔もかわいい。
和歌山・金剛峯寺の不動明王八大童子像のうち、こちらと指徳(しとく)童子立像と2躯がお出まし。
運慶作の当初の八大童子のうち欠落していた2躯を後に補作したもの。(鎌倉~南北朝時代)。
⑤フライヤーの左側におられる安底羅大将立像。
国宝。 奈良・興福寺東金堂の十二神将立像のメンバー。申年の守護神。
④⑤とも一度お会いしたことはあるけれど、好きな仏様。
十二神将、十羅刹女、二十八部衆、十二天ほか、さまざまな眷属たち。
眷属の眷属という珍しいお像もあった。
康円作・四天王眷属立像のうち持国天眷属・増長天眷属立像(東京国立博物館)。
小さいけれど表情もおもしろかった。
解説に学びが多く、初めての訪問でもあったので、1時間の滞在予定が1時間40分になってしまった💦
その場で走り書きした自分のメモは解読不能箇所が多い💦
今回に限らずだけれど、自分の気に入った仏像のポストカード販売があったらなぁ思う。
たまに、運良く販売されていることもあるけれど。
⑥〜⑩ベゼクリク石窟大回廊復元展示。 こちらは撮影可能だった。
新疆ウイグル自治区のトルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺院の第15号窟の仏教壁画を原寸大でデジタル復元した展示。
かつて寺院内部は華麗な壁画で飾られていたけれど、荒れ果て破壊が進行しているのを、20世紀初頭に訪れた各国の探検隊が見つけ自国に持ち帰ったため、現在、その地には見るべき壁画はほとんど残っていない。
世界に分散した壁画の一部は、今も大切に保管されているものもあるし、その後の戦争などで失われたものもある。
⑨⑩は、誓願図の1つで、
中央のブッダの足が汚れないよう自らの髪を敷くのは後にブッダとなる前世の釈尊の姿。
龍谷ミュージアム、また学びに訪れたい。
龍谷ミュージアム
〒600-8399 京都府京都市下京区丸屋町117 西本願寺前
TEL:075-351-2500
https://museum.ryukoku.ac.jp/